滅菌

滅菌とはすべての微生物を殺滅または除去する行為を指し,微生物を限りなくゼロにする確率論的 な概念である。微生物の存在する確率が 10 -6 以下に達したとき「滅菌」として定義されており,無 菌性(滅菌)保証水準(sterility assurance level:SAL)であるとされている。消毒とは,病原となる微 生物の感染性をなくすか,菌数を少なくさせることを指している。これに対して無菌は微生物が存在しないことであり,絶対的な概念である。 滅菌における微生物の死滅は指数関数的に減少することから滅菌前に被滅菌物に付着している微生 物数を洗浄によって減少させておくと,短時間で無菌性保証水準が得られることになる。

引用元:日本手術医学会